EGGSTONE代表 Ji Hoon Chungさんによる総評

サンプル豆に関して】

今回の分析結果によれば、参加者全体の約半数が数値上で90%を超える高いマッチングを示し、最低値でも81%、最高値では97%という水準に達していました。フレグランス、アロマ、アフターテイストといった複数の観点での評価に基づく結果であり、日本の参加者全体の適合率が80%以上という点は特筆すべき成果です。機械的な分析の特性上、解釈には一定の複雑さが伴うものの、ここまでの精度を示したことは非常に驚きであり、同時に感動を覚える結果でした。今回の競技を通じて、参加者のスキルの高さと日本全体のレベルアップが明確に示されたと評価できます。


1次予選 FT-IR分析

分析期間:6/30〜7/10
データ更新日:2025/7/16

1次予選通過者 競技者番号
(※詳細の分析結果等は全予選終了後に公開いたします。)

1, 2, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 12, 13, 14, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 32, 33, 34, 35, 37, 38, 39, 40, 41, 43, 44, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63, 64, 65, 66, 67, 68, 69, 71, 72, 73, 74, 75, 76, 77, 78, 79, 80, 81, 82, 83, 84, 85, 87, 88, 89, 90, 91,

2次予選
ガスクロマトグラフィー分析

分析期間:7/14〜8/8
データ更新日:2025/8/13

2次予選通過者

今回のガスクロマトグラフィー分析に関する総評

今回の課題豆は焙煎が浅く、増加から減少に転じる成分が多くあります。そのため、焙煎技術の差が出やすいと考えられます。そのような中で、如何に焙煎をコントロールし、お題豆の風味に近づけることができるかがポイントとなりました。

分布図から見ても、今回の課題豆は難易度が高かったことがわかります。


渡辺莞治 / HIRANAGA COFFEE         松崎優也 / TSUKIHI COFFEE

清水栄治 / Haiz coffee roastery        榊大介 / FUKUSUKE COFFEE ROASTERY

門ノ澤大介 / THE BEAM COFFEE        竹中秀人 / Donate Coffee

澤洋志/ 辻本珈琲               森本孝史 / ミドルアースコーヒー

橋本 修/ Terra Coffee Roasters        川添聖太 / R&D ESPRESSO LAB

橋本翔 / YouthCoffee             西尾匡史 / Kopikalyan Japan Co., Ltd.

髙山洋太 / MATESHIP COFFEE         神藤翔太 / Donish Coffee Company

佐々木風帆 / ICOI COFFEE           木原諒 / Coffee Loom

髙橋尚也 / ONIYANMA COFFEE        小笠原慶 / サワラコーヒー

黒澤光太/ 個人                浦野大地 / 畑人珈琲

堀尾直矢/ PROUD COFFEE ROASTERY     青木陸 / 三本珈琲

堀田大志/ エリシアコーヒー株式会社      浅川晴輝 / 三澤珈琲

最終予選
カッピング審査

審査日:8/15
データ更新日:2025/9/24

最終予選通過者

ヘッドジャッジ 三神亮さんによる総評

サンプル豆に関して】

前回大会までのサンプル豆の焙煎はトリッキーなものが多かったと思います。今回のサンプル豆の焙煎についても、15kg釜に対して3kgチャージという条件下では焙煎が短時間に寄りやすく、時間軸のコントロールに工夫が求められます。そのなかで、単純にメイラードを延ばして甘さを稼ぐのではなく、カラーチェンジ直前に見られるRoRの変化を捉えて火力操作を前倒しする点が印象的でした。さらに1ハゼ直前で火力を戻すことで、平板になりやすい展開を避け、アロマの発達と甘さの両立を狙う意図が明確に表現されています。結果として、浅煎りらしいフレーバー感と甘みをバランスよく引き出した焙煎となっており、制約条件下における技術的な工夫と判断が光る仕上がりでした。

カッピング審査に関して】

大会初回からジャッジを務めてまいりましたが、年々参加者のレベルが着実に向上していることを強く感じます。今回も多くの競技者がサンプルの味わいに近づけており、これは業界全体の技術水準の高さを示すものと言えるでしょう。その一方で、全体の完成度が上がったことにより、審査にはこれまで以上に精度と厳しさが求められるようになっています。競技者の努力と進化を評価するとともに、今後さらに高度な競い合いへと発展していくことが期待されます。

清水栄治 / Haiz coffee roastery        榊大介 / FUKUSUKE COFFEE ROASTERY

竹中秀人 / Donate Coffee           森本孝史 / ミドルアースコーヒー

佐々木風帆 / ICOI COFFEE           小笠原慶 / サワラコーヒー